今月のカクテル
「コープス・リバイバー」VS「ダイキリ」
夏に選ぶ、ふたつのアプローチ

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今月のカクテル
「コープス・リバイバー」VS「ダイキリ」
夏に選ぶ、ふたつのアプローチ

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提供:DRINK PLANET 編集部

夏の一杯は、技術だけでなく“感覚”が試される季節かもしれません。
今月は、知的に再構築する「コープス・リバイバー」と、五感と直感で仕上げる「ダイキリ」を軸に、クラシックをどう夏仕様に仕立てるか、そのふたつのアプローチを探ります。

再構築で魅せる —— コープス・リバイバー

「死者を蘇らせる」という大胆な名を持つコープス・リバイバー(Corpse Reviver)。
名前の印象に反して、その味わいは実に爽やか。特に有名な「No.2」は、ジンとレモン、オレンジリキュール、リレ・ブラン、アブサンという構成で、暑い季節にも心地よい軽快さを備えます。
朝や昼に飲まれる“酔い覚まし”としての背景を持ちつつも、実は夏のスタートにもしっくりくる一杯です。

No.2を起点に、現代のバーテンダーたちは再解釈を重ねてきました。
サンフラワー、サウスサイド、地中海風に再構築したメディタレニアン・リバイバーなど、香りや余韻にひねりを加えた系譜は少なくありません。

では、ドリプラらしい夏のひと工夫なら?

1)ジン×パッションフルーツでリゾート感を
甘酸っぱさとハーバルな余韻で、心は南国へ。

20ml ジン
10ml パッションフルーツリキュール
10ml ライムジュース
10ml ベルモット・ビアンコ(リレの代用)
リンス アブサン

2)スイカとメロンでみずみずしさを
フルーツの瑞々しさに、シャルトリューズの層をプラス。

20ml ジン(軽やか系)
10ml シャルトリューズ・ヴェール
15ml フレッシュ スイカジュース
10ml レモンジュース
少々 セロリビターズ or セロリソルト(リムに)

3)柚子と白味醂で、和のやさしさを
淡い酸味と柔らかな甘さで、日本の夏の情緒を演出。

20ml 柚子ジン(またはジン+柚子果汁少量)
10ml 白味醂(リレの代用)
10ml レモンジュース
10ml コアントロー or 柚子リキュール
リンス or スプレー アブサン

(左から)Corpse Reviver (サヴォイ バージョン) / Sunflower(Elderflowerエルダーフラワーリキュールを使ってアレンジ)/ Hemingway Special Daiquiri (Papa Double) / Santa Marta Daiquiri(キルシュを浮かべるのがミソ)  出展:https://www.diffordsguide.com/

(左から)Corpse Reviver (サヴォイ バージョン) / Sunflower(Elderflowerエルダーフラワーリキュールを使ってアレンジ)/ Hemingway Special Daiquiri (Papa Double) / Santa Marta Daiquiri(キルシュを浮かべるのがミソ) 出展:https://www.diffordsguide.com/

五感で仕立てる —— ダイキリ

一方、ダイキリは“感覚派”の象徴ともいえるカクテル。
素材の鮮度、氷の質感、手の温度……細部を見極めて、味覚と直感を信じて仕上げる一杯です。
コープス・リバイバーが「知的な刺激」なら、ダイキリは「身体が求める爽快さ」という感じでしょうか!

1930年代から続く夏の王道。氷を砕き、冷たさをダイレクトに演出したのが、フローズンダイキリ。
ヘミングウェイ・ダイキリ(Papa Doble)は、グレープフルーツとマラスキーノが苦味と余韻をもたらす、大人の避暑地向きの一杯。
白桃やラベンダー、紅茶などで香りを重ねて、アートのように仕上げる詩的なスタイルのダイキリもあるとか!?

そんなダイキリをアレンジするなら、こんなアイデアはいかが?

1)風のダイキリ
レモングラスをインフュージョンしたホワイトラムと、数滴のグリーンティービターズ。トップにほんの少しのソーダを浮かせて、風が通るような清涼感を演出する。

2)焦がしライムのダイキリ
グリルしたライムの香ばしさと酸味、バニラ感のあるラムを合わせ、夏の夕暮れを思わせる一杯に。

3)塩とスパイスのダイキリ
ごく微量のフレークソルトと白胡椒、ミントやカレーリーフで、真夏の“身体が欲する味”を演出。

今月のカクテル

クラシックを“夏”に再構築する知性と、五感で仕上げる自由さ。
ふたつの流儀を、この季節ならではのアレンジで。

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●カクテル名 / バーテンダー名: Corpse Reviver No. Blue コープス・リバイバー・ナンバー・ブルー by Andreas Andricopoulos/アンドレアス・アンドリコプルスさん
バー名: GOLVET/ベルリン
豪華客船で人気のファンシーカクテル
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●カクテル名 / バーテンダー名: French Flair フレンチ・フレアby Tiger Bar Team/タイガー・バーチーム
バー名: Tiger, Le bar à Gin/パリ
「コープス・リバイバーNo2」をベースに、フランス素材でアレンジした「パリ・カクテルフェスティバル」優勝作品
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●カクテル名 / バーテンダー名: Honey Frozen Daiquiri はちみつのフローズンダイキリby Hirofumi Tanakamaru/田中丸博文さん
バー名: Chocolaterie & Bar ROND-POINT/東京
ワイルドフラワーの花の蜜を集めた「夏の伽藍山はちみつ」を使うのがポイント
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●カクテル名 / バーテンダー名: For Whom the Bell Toll #1940 フォ・フーム・ザ・ベル・トールby Agung Prabowo/アグング・パラボウォさん
バー名: The Old Man/香港
イチゴが主役、味のアクセントはアボガド?!
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