
SPECIAL FEATURE特別取材
【特別連載】
投資家・共同経営者×バーテンダーの視点
[vol.03] -
Tastings Group シャーレーン・ダウズさん×アントニオ・レイさん
#Special Feature
文:Miyako Kai
バー業界、お酒業界もこの10年で著しい変化を遂げました。そこで、バーテンダーとしての視点のみならず、オーナー経営者としての視点で、バーシーンの今後やマネジメントについて語っていただく「特別連載」をお送りします。連載第3回は香港を拠点に展開するTastings Group共同オーナーのシャーレーン・ダウズ(Charlene Dawes)さんとアントニオ・レイ(Antonio Lai)さんが登場!
「Quinary」創業時からのシグネチャーカクテル「Earl Grey Martini」を作るアントニオ。
自分と同等にクレイジーなパートナー!
※人名敬称略
Q 2人の出会いを教えてください。
【シャーレーン】
元々ワインとウイスキーに傾倒していた私は、2011年に香港の中環(セントラル)で、ワインバー「Tasting Wine Bar」とウイスキーバー「Angel Share」を経営していました(ともに現在は閉店)。その頃、イギリスの雑誌でカクテルの記事を読み、自分が生産者ではないワインとウイスキーでは、自分が付加価値を与えられるのは飲み方やプレゼンテーションを工夫する程度だけれども、カクテルなら五感のあらゆるところに響くように、多彩な付加価値を与えられるという無限の可能性を感じました。そして、まずはAngel Shareでウイスキーカクテルを出そうと……。
とはいえ私自身は、当時はOld Fashionedに”ed”が付くことさえ知らないほどカクテルに関して無知だったため、現在「Quinary」のシェアホルダーの一人である共通の友人が、アントニオをバーコンサルタントとして紹介してくれのです。
【アントニオ】
僕の方は、シャーレーンと出会うまで、いくつかの開業準備を任されて、イタリアや中国の上海に滞在していましたが、いずれもオーナー側のトラブルでとん挫。しかしその過程でミクソロジーに興味を持つことになりました。
シャーレーンに会ったのは、香港・尖沙咀(ティムシャーツイ)の北欧レストラン「FIND」でレストランマネージャーを2年務めた後、独立してバーコンサルタントとして活動していた頃のことです。
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