
SPECIAL FEATURE特別取材
単なるセミナーじゃない。アンバサダーのマイクさんによる
「モンキー ショルダー エクスペリエンス」!
#Special Feature
文:Drink Planet編集部
2019年秋、モンキー ショルダーのオーストラリア・ブランドアンバサダーのマイク・ロウさんが来日し、日本のバーテンダーやメディア、業界関係者向けに「モンキー ショルダー エクスペリエンス」を行いました。
セミナーではなく「エクスペリエンス(体験)」と名付けられたのは、単なる講義とはちょっと違うから。
冒頭、まずはマイクさんがDJプレイする動画からスタート!
EDMのビートに合わせて、マイクさんは手慣れた感じでターンテーブルを操りながら、同時にモンキー ショルダーで名物カクテル「モンキー・コラーダ」をメイクするではないですか!?
さすがはウイスキー業界に風穴を開けるモンキー ショルダーだけあって、エクスペリエンスの幕開けも型破りなスタートとなりました!
モンキー ショルダー同様、マイクさんのプロフィールもちょっと風変わり。
バーテンダーとしてキャリアを積む前までは、なんとカウボーイをしていたんだそうです。
おまけに日本料理店での勤務経験があり、ずっと極真空手を習っており、愛読書は宮本武蔵が著した『五輪書』という日本通。
にもかかわらず初来日というハズし加減も絶妙です。
(別の動画ではダンスまで披露してくれました)
そんなマイクさんが今回のエクスペリエンスで何度も強調して使用していたのが「Made for Mixing」というフレーズでした。
「100% Malt Whisky Made for Mixing、というのは、皆さんもご存じのように、モンキー ショルダーのキャッチコピーです。Made for Mixing、モンキー ショルダーは次世代のウイスキードリンカーに向けて、ミックス用のモルトウイスキーとして開発されました」とマイクさん。
「もちろんウイスキーをストレートで楽しむギークス(オタク)の皆さんにも満足いただけるように、クオリティは最高レベルです。と同時に、これまでウイスキーを知らなかったすべての人にもウイスキーを楽しんでもらえるような“飲みやすさ・親しみやすさ”も兼ね備えています」
「モンキー ショルダーには、ウイスキーはこうあるべし、という常識は必要ありません。型破りでOK。バーテンダーの皆さんの自由な発想とテクニックで、次世代のウイスキーファンを少しでも増やしてほしいのです。Made for Mixing、モンキー ショルダーはそのために開発されたモルトウイスキーです!」
モンキー ショルダーの名物カクテル「レイジー・オールド・ファッションド」。
さて、モンキー ショルダーがリリースされたのは2005年のこと。
親会社であるウィリアム・グランツ&サンズ社が所有する3つの蒸溜所、グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィーから最高のモルトウイスキーを厳選・ブレンド(バッティング)し、わずか27樽のスモールバッチでマリッジ(マリーイング)させたものがオリジナルとされています。
当初から予想していたことではあったそうですが、モンキー ショルダーの人気は右肩上がりで急上昇。
権威ある業界誌『Drinks International』の年間バーレポート2019では、スコッチ部門の「Bestselling Brands」と「Top Trending Brands」で堂々の1位となり、2冠を獲得しているほどです。
当然、原酒不足が起こります。
「現在は、グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィーの3つの蒸溜所以外のモルトウイスキーも使用しています」
そうマイクさんが告げると、会場からはこの日一番のどよめきが!
じゃあ、3つの蒸溜所の他にどんなモルトウイスキーを使用しているのでしょうか?
マイクさんの答えは以下。
・Fruity Speyside Style(スペイサイドらしいフルーティーさがあるもの)
・Lowest Sulphur Content(硫黄成分・硫黄臭が極めて少ないもの)
・All Ex-Bourbon Casks(バーボン樽熟成したもの)
これら厳選したモルトウイスキーをブレンドし、マリッジ(マリーイング)し、ボトリングすれば、モンキー ショルダーの完成というワケです。
って、おいおい、ずいぶん乱暴なんじゃないかと思いきや、モンキー ショルダーでは最新科学と人の手を使って、オリジナルのバッチ27のクオリティを一貫してキープしているとのことでした。
モンキー ショルダーのマリッジ用「メガ・タン」はこちら。
マイクさんはこんな風に説明してくれました。
「科学的アプローチという意味では、ウイスキーを分子・原子レベルで解析する特殊なウイスキー測定器を採用しています。ウイスキーの分子にイオン電化をかけ、原子レベルの履歴を解析し、オリジナルのバッチ27と比較しながら、品質を徹底的に見極めています」
「でも数字(科学)だけではダメです。人間の感覚的なアプローチも大切です。分子・原子レベルでの検証を終えたウイスキーは、33人ものノージングのプロによって、最終的な確認テストを通過しなければなりません。科学と人、この2つのテストを経て、初めてモンキー ショルダーが完成します」
「ですから蒸溜所は変われど、オリジナルのバッチ27のクオリティは一貫して保たれています。と同時に、市場の需要に対して安定した供給を行うことも可能になります。ウイスキーをもっと自由に、もっと多くの人に楽しんでもらうには、この2つのアプローチは欠かせません」
またモンキー ショルダーの製造において、ブレンドにも増して重要視されているのが、マリッジ(マリーイング)の工程です。
ボトリング前にマリッジタンクでしばらく寝かせることで、モンキー ショルダーとしてのフレーバーが安定し、高いレベルを一貫して保てるのだそうです。
で、モンキー ショルダーのマリッジタンクが写真上のサイズ!
通称「メガ・タン(Mega Tun)」と呼ばれるこちらの容量は、25万リットル。
グレンフィディックのマリッジタンクの、なんと125倍の大きさです。
「これもモンキー ショルダーの品質維持、安定供給には欠かせないファクターです。こんなことばっかりやってるから、モンキー ショルダーはウイスキー業界の異端児と呼ばれるんです(笑)」
ちなみにモンキー ショルダーでは、タンクローリーを改装した世界最大のモバイルバーを3台所有しているとのこと。これ一台で「オールド・ファッションド」を5万杯、一気につくれるんだとか。
(破天荒過ぎですね!)
モンキー ショルダーのフレーバーチャートはこんな感じ。
「Made for Mixing」を掲げるモンキー ショルダーですが、カクテルにするにあたって、なにかコツのようなものはあるのでしょうか?
「ずばり、なんでも合います」と言いながらも、マイクさんはモンキー ショルダーの味わいを4つのエッセンスに分けて紹介してくれました。
その4つとは、ジンジャー、オレンジ、ヴァニラ、シナモン。
上の写真をご覧ください!
この4つのエッセンスからそれぞれ派生する形で、実にさまざまな材料とリンクすることが分かります。
「例えば『ブールヴァルディエ』なら、モンキー ショルダーのオレンジとシナモンが響き合うし、『ジンジャー・モンキー』ならジンジャーとオレンジが際立ちます。『レイジー・オールド・ファッションド』なら4つのエッセンス全部かな」
「でも、あまり難しく考えないでください。発想は自由だし、型破りなやり方はむしろ大歓迎。まずはバーテンダーの皆さんにモンキー ショルダーでのMixingを楽しんでもらえると、お客さまにもその楽しさが伝わるのではないでしょうか」
エクスペリエンスとは別に行われた日本でのゲストバーテンディングでは、マイクさんはモンキー ショルダーにホップをインフューズした「ヒップ・ホップ・ハイボール」や、生絞りのリンゴジュースで割った「モンキー・アップル」といったオリジナルカクテルを披露していました。
「ウイスキーは奥が深いお酒だけど、決して難しいお酒じゃない。むしろ楽しいお酒。少なくともモンキー ショルダーはそんな価値観を広めるために開発されたモルトウイスキーです」
マイクさんの自由で楽しい「エクスペリエンス」には、モンキー ショルダーの“らしさ”がたっぷりと詰まっていました!
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