RÉMY MARTIN BARTENDER TALENT ACADEMY 2025 JAPAN

SPECIAL FEATURE特別取材

RÉMY MARTIN BARTENDER TALENT ACADEMY 2025 JAPAN
[vol.02] - ファイナリスト田口航希さん(2位)、石井さくらさん、Dominic Dijkstraさん、佐藤創さんインタビュー

#Special Feature

文:Drink Planet編集部

Vol.2では、2位となった田口航希さん(Tokyo Confidential)をはじめ、ファイナリストとしてパフォーマンスを披露した石井さくらさん(VIRTÙ Four Seasons Hotel Tokyo at Otemachi)、Dominic Dijkstraさん(Canes & Tales Waldorf Astoria Osaka)、佐藤創さん(Bar LIBRE)の4名の方々にお話を伺いました。

4人の審査員の前でパフォーマンスを披露する田口さん。

4人の審査員の前でパフォーマンスを披露する田口さん。

★田口航希さん(Tokyo Confidential)インタビュー

田口さんが作ったカクテル「SIDECAR BUFF」。ガーニッシュは山椒パウダーと冷凍レモンピール。

田口さんが作ったカクテル「SIDECAR BUFF」。ガーニッシュは山椒パウダーと冷凍レモンピール。

Q レミーマルタンVSOPの特徴をどのように捉え、それを踏まえて作ったカクテルの工夫した点、苦心した点とは?
レミーマルタンVSOPは自分がこれまで1番愛用してきたコニャックです。300年以上も続く歴史や伝統を鑑み、自分自身にとっても今後変わることのない''好きなこと''や''自分らしさ''、アニメオタクなところや、農家とつながるバーテンダーである部分をコンセプトやカクテル自体に盛り込むことを意識しました。

自ら収穫した旬の山椒、濃く抽出した紅茶やアプリコットジュース、オードヴィーの土感など、個人的にはレミーマルタンと匹敵するくらい、力強いフレーバーの要素を合わせたつもりです。このコニャックにはその全てを受け止めてくれる土台があるように感じました。

Q 今回参加してみて、バーテンダーとして得たものはどのようなものでしたか?
最初に思い浮かぶのは「人との繋がり」です! この大会期間中、本当にたくさんの方々に話しかけていただき、応援していただきました。本当に感謝しかないです。

この大会で自分のことを少しでも知ってもらえたり、同業の仲間をさらに知るきっかけになったことが、一番の財産です。

また、今回は「競技上でのカクテル創作」でしたので、ここまで目の前に座る飲み手の事を意識してカクテルを作ったのは正直初めてでした。
普段、流動的になりがちな営業の中でも、この気持ちを常に高く持ち続けることが大切だと再認識する機会になりました。

Q 来年以降応募したいと思っているバーテンダーに向けたアドバイスをお願いします。
自分が培ってきて良かったと思う点は、大きく2つです。
1つ目は「英語に慣れ親しんでいること」。
2つ目は「バーテンダー以外にも熱中できる何かがあること」。

人間一人一人、全く異なる人生ですので、自分にしかできないことが絶対にあります。他を見ることなく、自分との戦いを楽しんでください。

※大会の張り詰めた雰囲気から解放されると、ついついお酒がすすんでしまいます。携帯の紛失には要注意です。←(自分)

★石井さくらさん(VIRTÙ Four Seasons Hotel Tokyo at Otemachi)インタビュー

石井さくらさんのカクテル「Whispers of Root」。自家製の人参チップスを添えて。

石井さくらさんのカクテル「Whispers of Root」。自家製の人参チップスを添えて。

Q 今回、応募したきっかけを教えてください。
私にとってバーテンダーという仕事は、ただお酒を作るだけでなく、“想い”や“文化”を届ける手段だと思っています。このコンペは、自分のルーツや価値観を深く見つめ、カクテルで表現できる貴重な舞台だと感じ、挑戦を決めました。

日本の繊細な美意識やホスピタリティを、世界に向けて届けたいという気持ちが一番の原動力でした。

Q レミー・マルタンVSOP の特徴をどのように捉え、それを踏まえて作ったカクテルの工夫した点、苦心した点とは?
リッチで華やかなアロマや、丸みのある口当たりを尊重しながら、私らしい“優しさ”と“深み”を加えるよう意識しました。

人参や塩麹という和の素材を選んだのは、見えない旨味=「愛情」や「だし文化」に通じる日本らしい要素を表現するためです。バランスをとるのがとても難しく、何度も試作を重ねましたが、自分のルーツを信じて進めたことで納得のいく味わいに辿り着けました。

Q 来年以降応募したいと思っているバーテンダーに向けたアドバイスをお願いします。
どんなに小さな経験でも、自分が大切にしてきたことを信じてください。それがカクテルに乗ったとき、必ず誰かに伝わります。

自分の“ルーツ”に向き合うのは簡単ではないですが、それを言葉や味で表現できた時、大きな力になります。

★Dominic Dijkstraさん(Canes & Tales Waldorf Astoria Osaka)インタビュー

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