
SPECIAL FEATURE特別取材
「iichiko彩天」ついに日本発売が決定!
カクテルコンペティションUSA Finalの結果はいかに!?
#Special Feature
文:Chiyo Yamauchi(NY在住)
これまでアメリカ、シンガポールを中心に海外限定で展開されてきたアルコール度数43%の本格麦焼酎「iichiko彩天」。今回はアメリカで初開催された「iichikoカクテルコンペティション IRODORI-彩-」をレポートしながら、ついに日本発売が決まった「iichiko彩天」の魅力を深堀していきたい!
ファイナリストのなかに日本人が2人!
2025年3月16日、ニューヨークのブルックリンにある「Bar Goto Niban」において、「iichiko彩天」による「iichikoカクテルコンペティション IRODORI-彩- USA Final」が開催された。
(※「Bar Goto Niban」は、以前Drink Planetで取り上げた後藤健太さんの2号店)
本大会では、カクテルメイキングのために考案されたアルコール度数43%の本格麦焼酎「iichiko彩天」をベースに、その特徴や風味を最大限に活かしたオリジナルカクテルの創作を競う。
過去には香港とシンガポールで実施された本大会だが、アメリカでの開催は初!
1次審査の書類選考には全米各地から79名の応募があり、そこから21名まで絞られ、VTR選考の2次審査を経て、USA Finalに出場するファイナリスト9名が選ばれた。
最終選考となる本大会では9人のファイナリストが審査員の前でカクテルメイキングを披露する。
ファイナリストなかには、日本人も2名含まれていた。
ひとりは「Bar Goto」ヘッドバーテンダーの臼井小春さん。
ちなみに小春さんの2次審査のVTR(動画)はこんな感じ。
もうひとりはワシントン州にある「InterContinental Hotel Bellevue」リード・ミクソロジストの吉水毬絵さんだ。
「iichiko彩天」がアメリカで発売されたのは2019年。
以来、着実に全米各地のトップバーテンダーたちの間に広がり、彼らのオリジナルカクテルを通して多くの人々に「焼酎」の魅力が認知されつつある。
会場となった「Bar Goto Niban」のバックバーには「iichiko彩天」がディスプレイされた。
「iichiko彩天」をどう解釈し、どう活かすか!
本大会では9人のファイナリストが順番にバーカウンターに入り、創作のコンセプトや意図をプレゼンテーションしながら、オリジナルカクテルを作り上げていく。
各々の持ち時間は5分。
そのなかで2杯分(1杯は審査員用、もう1杯は撮影用)のカクテルをメイクする。
時間の使い方は自由だが、みんな5分間をフルに使って、これから創るカクテルのインスピレーションや、「iichiko彩天」をどう解釈し、どう活かしたかを熱心に伝えていた。
審査員は4人。
そのなかには、後藤健太さんと「MARTINY’S」のオーナーバーテンダーの渡邉琢磨さんの姿も!
ファイナリスト同士もお互いに声援を送り合うなど、終始和やかな雰囲気で行われていた本大会だが、カウンター越しに座る審査員との距離が近いこともあってか、実技を披露するファイナリストからは緊張が伝わってきた。
一見、リラックスした様子でプレゼンテーションをしていても、グラスを持つ手が小刻みに震えたり、おそらく何万回とやってきたであろう氷をシェイカーに入れる動作がぎこちなくなったり……。
同点3位のチェルシーによる「Archidona」。
イメージは「セイボリーなマイタイ」!
実技終了後、最初に発表されたのは第3位。
同得点だったサンフランシスコ「Pacific Cocktail Haven」のチェルシー・ヴァン・ビリヤード(Chelsea Van Billiard)とサンノゼ「Paper Plane」のアレック・ハンター(Alec Hunter)の2人の名前が呼ばれた。
チェルシーによる「Archidona」はエクアドル旅行で訪れたアマゾンに因んで命名。
ローストしたマサ(トウモロコシの穀粒原料のパン生地)をインフューズした「iichiko彩天」をベースに、マカンボ(カカオの親戚と言われる豆)のオルジェーシロップ、キュンメル、ホワイトキュラソー、カラマンシー、ライムジュースが使われていた。
「セイボリーなマイタイ」をイメージしたという一杯は、柑橘の爽やかさのあとにふくよかな香ばしさと「iichiko彩天」の旨味が広がる味わいだった。
同点3位のアレックによる「Shiso Pear-fect」。
「iichiko彩天」の旨味やミネラル感に寄り添う。
一方、アレック作の「Shiso Pear-fect」は、シソと韓国の新高梨の組み合わせで勝負。
この2つの材料を選んだ理由について、アレックは「シェフだった頃から最も好きなペアリングで、『iichiko彩天』が持つフルーティネスや旨味、ミネラル感にもピッタリだから」と述べた。
ベースとなるのは、ローストした新高梨をインフューズした「iichiko彩天」。
これにペアーブランデー、シソシロップ、柚子ソーダ、さらにピーテッドウイスキーでスモーキーさを加え、軽い飲み口ながらもコクと旨味の奥行きがあるカクテルを披露した。
準優勝のハリーによる「朝飯swizzle」。
アメリカの朝の定番×日本の麹の味わい。
続いて準優勝に選ばれたのは、ワシントンDCにある「Service Bar」のハリー・ライト(Harry Wright)。
カクテル名は「朝飯swizzle」。
彼は高校時代に履修していた日本語クラスで初めて「SHOCHU」という言葉を知ったこと、そして、当時の定番の朝ごはんがバナナとコーヒーだったと説明した。
ダブルブリューの「メチャクチャ濃いコーヒー」と同量の「iichiko彩天」をベースに、バナナの皮を砂糖に漬け込んで自家製したオレオサッカラム、ストレガ、コンブのティンクチャーを加えたスウィズルカクテルだ。
麹由来の「セイボリーな香り」から始まり、氷が溶けるとともにバナナやバニラの甘味が浮かび上がってくる。
そんな「アメリカのクイック&イージーな朝の定番と日本の麹の味わい」をクロスオーバーさせたのだとか!
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